むらかみです。
愛知県大府市で開催された「おおぶ映画祭2020」
に参加してきましたので、レポートをお届けします。
「おおぶ映画祭2020」は
2020/09/19(土)と20(日)の二日間行われました。
元々は3月に開催予定でしたが、
新型コロナの影響で6月に延期され、
さらに9月に再延期されてのこの度の開催となりました。
多くの映画祭がオンライン開催へ変更されたり、
中止という判断もある中、
リアルで開催された事がとても心強く、
嬉しかったです。
リアルでの開催はとても大変な部分が
たくさんあったと思います。
感染が出た場合はどうするのか、
リスクを考えればオンラインや中止の判断は
仕方ないかもしれません。
でも作り手として、
映画祭の会場で、生のお客さんに触れられる経験は
やはりオンラインでは得られないものだと実感しました。
あと、Seisho Cinema Fesの時も書きましたが、
大きなスクリーンで映画を観る事は、
別次元の体験があります。
世間的な批判も含めて、いろいろなリスクがある中、
開催に向けて尽力された映画祭のすべての皆様に
ありがとうございました、とお伝えしたいです。
「おおぶ映画祭2020」に参加出来た事、
生の感想を頂けた事、
とても励みになりました。ありがとうございました。
まずは映画祭1日目、
19日(土曜日)から、、
前日深夜まで
今制作中の連続ドラマ の準備などがあり、
あまり寝る時間を取れないまま、起床!
早朝、品川駅に向かって新幹線に乗って名古屋へ、、。
クラウドファンディングでもご支援をすでに頂いている
名村様から名古屋行きのチケットを
プレゼント頂きました、、、!
本当にありがとうございます。
名古屋駅で乗り換えて映画祭の会場最寄りの共和駅へ。
共和駅についてナビを操作していると
改札前でちょうど平良千春さんと合流!
途中、知床半島映画祭の方に
「おおぶ映画祭に参加される方ですか?」と声をかけて頂き、
3人で会場に向かいました。
会場はとても大きなところでした!受付でメンバーパスを受け取り、しばらくすると
折笠慎也さんと合流出来ました。19日の上映作品は主にショートフィルムで
「あなたとの距離について」だけが長編作品でした。
しかも上映時間は一番最後の「トリ」!
朝から晩まですべての作品を鑑賞しました。タイムテーブルはこちらです↓
10:30〜
「Vtuber渚」(30分)
「夏の夜の花」(25分)
11:35〜
「忘れられた神様」(25分)
「万置き姉弟」(9分)
「帰り道」(10分)
13:10〜
「ランチメイト症候群」(25分)
「ホモソーシャルダンス」(11分)
「さよならを迎えに」(25分)
14:30 〜
「懐」(7分)
「まよなかのいぬごやレース」(9分)
「この街と私」(43分)
「多日想果」(20分)
16:15〜
「あなたとの距離について」(89分)
「Vtuber渚」は他の映画祭でもセレクトされていて、
どんな作品か気になっていたので、
観れてとても良かったです。
技術のしっかりした作りと、短編ならではの
最後のオチ、クオリティの高い作品だと思いました。
監督のGAZEBOさんから映画祭後に声をかけていただき、
「あなたとの距離について」の感想を頂けたのも
ありがたかったです。
どの作品もクオリティが高いセレクションでした。
特に僕にフィットした作品2つをご紹介します。浜崎正育子監督「ランチメイト症候群」
25分とは思えない丁寧な描写が重ねられた映画で、
とても誠実な映画だと思いました。
「僕たちのマーチ」に出演頂いた
藤井正子さんが出演されてました。原田涼監督「さよならを迎えに」
僕的にはとても心に突き刺さった作品でした。
トラウマ的な表現演出がすごい!
そして演者がとても良い!
韓国の演者の層の厚さを感じました。
最後のカットがすごいんですよ、、。
思い出すだけで胸があつくなってきます。
この作品もとても誠実な映画だと思いました。
音楽も素敵でした。
原田涼監督とお話する事が出来て、
とても良い作品だった旨伝えました。
そして、他の映画祭で
なかなか上映の機会が出来なかったとの事を聞きました。
こんなにも素敵な作品が採用されないなんて、
やっぱり良い作品でも映画祭の判断基準によって
採用されたり、ダメだったりするので、
上映機会の少ない映画でもまだまだ素敵な映画は
たくさんあるだろう事を実感しましたし、
「おおぶ映画祭」ではこの作品をセレクトしていたので、
僕の感覚ととてもフィットする映画祭なのだと思いました。
どこかで上映の機会があったら
是非多くの人に観てもらいたい作品です。
朝から晩まで映画を見続け、
ようやく「あなたとの距離について」の上映となりました。
3人での舞台挨拶が終わった後は、
むらかみは舞台に残り、
上映監督が一堂に集まりトークセッションがスタート。
映画の可能性や映画の未来について、トークしました。
僕は実感としての「大きなスクリーンで映画を観る事」
について少しお話しました。
他の監督は積極的に持論を語られていました。
僕は引っ込み思案なので
皆さんの意見を聞いていましたが、
とても勉強になりました。
映画祭終了後は折笠さんがサインを書いたり
ファンの方と交流し、僕もご紹介頂いたり、
また映画の感想も聞く事が出来ました。
リアルで開催されたからこその体験が出来たと思います。夜は映画祭としての大人数での交流会が
自粛となっていたので、
上映監督と各自交流という事で
僕はいつもはそういうの苦手なのですが、
人数が少ない分、参加しやすかったです。
いろいろなお話が出来て、
これもリアル開催ならではと思いました。
その日はお酒を飲みすぎ、
次の日起きたら頭の左側がとても痛かったです、、。
どうやらホテルの風呂場で手すりにぶつけたようで、
しばらく口を開けるのも痛い状態でした、、。
飲みすぎ注意ですね、、
(いつも反省だけで繰り返す、、)
映画祭2日目、
20日(日曜)は招待作品を4作品上映。
二日間に渡って本当に映画漬けでした。
おおぶ映画祭は、僕の感触ですが、
他の映画祭とは違うセレクションだったと思います。
映画通やインディペンデントな映画を見慣れている人が
選んだというよりは、
作り手が何かしらの問題意識を持って映画作りをしているか、
その姿勢が作品から感じるか、
そういうところを意識したセレクションになっているのではと
2日間の映画祭を通じて感じました。
おおぶ映画祭はいわゆる「地域の映画祭」で、
お客さんも、運営も、作り手も
とても距離感が近いんです。
ならではの温かい雰囲気の中、参加する事が出来て
嬉しかったです。
残念なのは、コロナの影響で
映画祭としての交流会が行われなかった事です。
でも少なからず今後に繋がりそうな出会いがありました。
また具体的に報告出来るようになりましたら
お知らせします!
また呼んでもらえるような映画を作れるように
努力したいです。
「あなたとの距離について」でも
まだまだ各地に行きたいなと思っています!
以上おおぶ映画祭2020レポートでした!