hard work あなたに

初夏の上映が終わりました!

チラシ1000枚撒きましたが
効果出ず。。。

悔しい。
嬉しい悲鳴になりたくて頑張ったけど。
でもくよくよしてても仕方がない!
来てくれた皆さんに感謝です

実は、僕的には
あまり上映の気分ではありませんでした。
上映日少し前に、とても大切な人の訃報が届いたからです

僕が17の頃から着ている服のデザイナー
クリストファーネメスさんです
http://www.fashionsnap.com/news/2010-10-08/post-293/
ずっと信じたくなかったんですが
公式に亡くなったことが出て
すごくショックでした
大阪のお店に来たときに初対面
その時18さいでした。

東京に来てからは、イベントにご一緒したり
ご飯や飲みに連れて行ってもらったり
アトリエも見せてもらったり。。
本当にたくさんの人からリスペクトされている凄い人なのに、
気さくで、温かくて、
クリストファーさんの近くにいるだけで
刺激をうけて、自分も何か出来るんじゃないかって
そう思わせてくれる存在でした

だから原宿のお店にはいつも何かやってる
クリエーターの卵が集まってきて、
その都度お店で酒盛りが始まったりしてた

僕が映画を作ってる事をとても喜んでくれてた
見せて見せてと言ってくれてたのに、
僕は恥ずかしくて、次に新しいもっと良い作品が出来たら
って、引き伸ばしちゃって
結局見てもらえないままになってしまった。

上映のお知らせと、チラシを置いてもらいに
お店に行った時、奥さんは全然そんな病気の事なんて
話さなかった。すごく優しい人やから
それに辛かったと思うな。
奥さんは、村上くんが映画やってる事を
ネメスは喜んでるって言ってくれた。
だから、僕は、僕が映画をやってこれたのは
デザイナーがいたから。
デザイナーから受けた刺激とか、ものを創るっていう事の姿勢を
教わった。諦めずにやれているのは、デザイナーのおかげって
話したけど。もうこの時にはアカンかったんやって考えると
悪い事言っちゃったなって、後ですごく自己嫌悪になった。。

上映の時は自分なりに追悼の気持ちがあった。
どっかで見ててくれると勝手に思っているので、
次回作、本当に頑張らなきゃいけないと決意あらたにしてます。
出来るだけ大きな映画祭にかけてもらえるような、
良い作品を創りたい。
それで、デザイナーに恩返ししたい

刺激的な週末を終えて その1

9月4日
土曜日。

夜勤あけ
仮眠とって、お世話になってる事務所へ。
レッスンを見学に行く。

なにげに、去年とか、
カケラ効果で、
事務所やら劇団から、
「役者の指導をお願い出来ませんか?」
と依頼ありました。
だけど、どうやったら良いのか分からないし、
役者の指導なんて
出来ないだろうから
断ったのでした
(お手当もあったのに)

今回、レッスンを見学に来たのは、
どうやって指導してるんだろうってのの見学と、
どういう役者がいるんだろう
って見学。
演技のレッスンというものを
初めて見学したけど
めちゃくちゃ刺激になった!
ずっと興奮状態で
胸がバクバクしてた
(知らない人ばかりで、緊張のせいもあるけど。。)

発声練習の後、
インプロというのを
やりました。
即興演技。
大枠の設定を決めて、
お互いのやりとりで
3分創る。

僕は見てるだけやけど
凄い勉強になったなあ。

このインプロっていうレッスンの大事な部分は
呼吸を合わせる事やと感じた。
3分をどう乗り切るか、
どうオチをつけるかに
必死になってるのは
この訓練の意図とも違う気がするし、
つまらないし。

一組、台詞も少なく、
動きも少なく、探り探りで
間も長いけど、
とても良い空気の組があった。

あとから聞いて納得。
その人達は
1年以上前から知ってる間柄で
舞台も一緒にやった事があるって事やった。
それ以外は初対面の組み合わせばかりで。
だから、良い空気なのは、
なるほど、と思ったと同時に、
インプロで訓練するのは
この部分なのかなと思った。

レッスンを見学した後
良い気分のまま下北沢へ。

初めて、下北沢映画祭に
行ってきた!
今年に入ってから
刺激受けまくりの監督、
市川準監督の作品
「ざわざわ下北沢」を観る為に。

会場は、下北沢成徳高等学校のホール。
とても立派なホールで、
映画祭の開会の挨拶で、
学校長が、数年前に立て替えた時にこのホールを創ったと教えてくれた。
教育には文化が必要だからってのが理由で、
それ聞いて、僕は感激して、ジーンときた。

あと、私立の学校は
地域の住民と壁があるから
お互いに仲良く、下北沢を盛り上げていきたいと
お話しした。

で、開会の挨拶で次に登壇したのが、下北沢商店街の理事長。

挨拶はじめに「おはようございます。」と言って、
場内に少し笑いが起こった。
というのも、先程の学校長が挨拶した時に、
「こんばんわ」と言ったけど、
若干違和感をみんな感じたから。
5時で、そんなに暗くないし、
まだ明るかったから、こんばんわってちょっと違和感あった。
けど、この理事長は
別に笑いを取る為に「おはようございます」と言った訳ではなくて、
「こういう場では、おはようというのが常識」だと、
学校長の事を壇上から
正した。
それで、次に登壇した
下北沢出身の芸人で
青空なんちゃら氏も
「おはようございます」と言って、
芸能界やなんかでも
いつもおはようございますと言うとか、話しだした。
すごく下品なものを見て
気分が悪くなった。
あからさまにネガティブな態度で
校長を攻撃したいだけ。
校長が話されていた壁というのを
こんなにすぐ見る事になるとは。。

市川監督夫人が
登壇されたので
気を取り直す。
なんか、話してるの聞いて、
映画見る前から
ウルウルしてた。。

監督の、ラジオインタビューの声を聞いた後、
鑑賞。

とてもとても豊かな作品やった。
本当に、市川映画!いう感じ。
そこに生きている人達を眺める喜びの時間、微かな事を積み重ねて、
人となりを伝えてた。
開けられないビンのフタを
若い人がたやすく開けてしまうシーンとか。良かった。
ラストも映画的エンディングを迎えて、爽やかな着地をした。
とても好きな作品やった。
僕は東京夜曲で衝撃を受けて、
市川監督の映画が好きやと分かったけど、
この作品も、同じ脚本のコンビやったのはすごく納得いった!
コラージュのように
下北沢という街を描いた映画やった!

下北沢映画祭はまだ2回目やけど
たくさんお客さん入ってた

素敵なホールで素敵な映画が見れて良い時間過ごしました!

つづく

純粋なる表現への生きる道

去年を振り返り、
今年の目標を考えてみます。

初めての長編作品を作り、
2つの映画祭で上映して頂きました。

初めて映画祭に参加しました。

自分の作ったものを観てもらえる、
そして意見、感想をもらえる事はとても幸せでした。

今までコソコソと作品を創っていました。
誰に観てもらう為でもなく、
自分が創りたいから創る。
自分が感じた事、気持ちを形にする。
でも、もともとは人に分かって欲しい気持ち
コミュニケーションの為に映像を創ってるのに
そう思って、「カケラ」を創りました。
初めて、「人に伝わってほしい」と
考えながら創った作品でした。
たくさんの人に力を貸してもらって
出来た作品なので、上映の機会がもらえた事が
とても嬉しかったし、
考えていた「人に伝わってほしい」というのが
少し出来たんじゃないかと思っています。

自分にとっての映画とは
ものづくりとはなど、
いつも考えているのですが、
映画祭に参加して他の作家や作品と
自分を対比させて
いろいろ考えたりしました。
刺激をたくさん受けました。

今まで以上に自主制作の映画を
積極的に観るようになりました。
広くは知られていなくても
おもしろい作品がたくさんありますね

今年の目標。。

相変わらず映像を、作品を創ること。

去年は本当に「映画!」な一年でした。

そんな中で、映画を創るために映画を創ろうと
焦ってしまったりしていました。

人に伝わってほしい事があるから創る
表現したい事があるから創るんだという事

ちゃんと忘れずに今年一年を過ごしたいです
という事でやっぱりスローペースなんですが。。。

具体的に創りたい作品は長編です。
カケラで、初めて「物語」に接近してみました。
今編集中の作品で、自分なりの台詞やテンポ感を
チャレンジしてみました。
次の作品で、もっと物語をちゃんと創る事、
台詞を含めて、自分なりの起承転結をやりたいと
考えてます。
カケラは構成として、短編のやり方でやってしまいました。
ひとつひとつの要素を積み重ねていき、
そこに積み重なっていく意味や感情を
最後に爆発させるというやり方です。
短編という短い作品ではその方法でいけたと思いますが、
長編で同じ方法は少し無理があったかなと感じてます。
それが尺の問題にもつながっている気がするし
という事で、長編なりの構成、作り方を考えて
もっとちゃんと物語にチャレンジしてみたいです。

作り続けて行く事が唯一の道だと信じているので
歩みは遅いですが
また良いお知らせが
こちらで出来ますように頑張ります

村上